麦野 明,入江雄一郎
概要
帯域980 nmのポンプレーザを用いてEDFAを励起する場合励起波長の変動により1.55mm帯域における利得又は増幅出力が大きく変動する。この現象はいわゆるPump Mediated Inhomogeneity(PMI)問題である。このため,980 nmレーザモジュールに対する波長変動要求が厳しくなりつつある。励起波長の変動を抑える方法として,遊雅堂 クレジットカード(FBG)を用いたポンプレーザが開発されている。しかしFBGによる波長フィードバックではレーザ出力パワーのレベルがFBGのない場合に比べて低くなる傾向がある。このパワー低下問題をできるだけ最小に抑える必要がある。我々は今回FBG反射率,レーザ前端面反射率,FBGによる波長引込み効果及び空間的なホールバーニング効果などを取り入れて解析を行った。本報告書はFBG付き980 nmレーザモジュールの出力パワー最適化コンセプト及び理論解析,シミュレーション結果等について述べる。