池田 宏,大森伯万
概要
道路の防音壁頂部に設置される騒音低減効果の高い吸音笠木を開発した。この吸音笠木は,従来タイプと比較して高い遮音性能を有するとともに,施工性,加工性,経済性などに優れ,しかも,橋梁部等あらゆる道路建築限界に対応したコンパクトな吸音性パネルである。幾何音響による回折減衰の予測から,基本断面形状及びその構成を検討し,実大試作品を作製してフィールド音響実験(建設技術評価制度に準拠)を実施した。その結果,今回の吸音笠木は,従来の統一型パネルよりも防音壁背面への音の回り込みを効率的に抑えることができ,騒音低減効果が大幅に向上することを実験にて確認した。