玉岡弘行,濱田浩樹,上野孝弘
概要
携帯電話端末用アンテナには,広帯域,高効率はもちろん,小型,完全内蔵,多周波共用及びアイソレーション特性等様々な性能が要求される。市場のニーズに対して,PIFA(planar inverted-F antenna;板状逆Fアンテナ)に代表される従来技術は限界を迎えつつある。このような状況を打破すべく,電磁界シミュレーションを駆使し,携帯電話に最適な新規アンテナ(単周波用及び多周波共用)の開発を行った。開発したアンテナは独自の導体パターンと高誘電樹脂材料を用いることを特徴としており,従来型PIFAのわずか10分の1の体積で同等の性能が得られることを確認した。