岩崎悦子,中尾剛介
概要
急速な成長を遂げた台湾のパソコンメーカは更なる事業拡大を図るため,中国大陸への進出を始めた。当初,自社ブランドのパソコンを市場に提供していたが現在は欧米系,日系のパソコンメーカへOEM供給するビジネスモデルに転換してきている。また,パソコン組み立て以外の,例えば携帯電話,液晶モニタの組み立てにも事業展開し巨大EMSへと成長した。このような状況の中,リフロー装置に対しても高生産性,ランニングコスト削減に対する要求も一段と厳しいものがあり,台湾市場で大きなシェアを誇っていたサラマンダーも客先要求に応えるべく新商品開発に着手した。新商品のコンセプトは高生産性を追求するため多ゾーン構成とし,今後スタートする遊雅堂 おすすめゲームプロセスにも十分対応しうる加熱性能を具備させた。また,大型装置ではありながら窒素消費量は小型装置並みに抑えることに成功した。本装置は「大陸モデル」と命名し2004年5月に出荷を開始し,10月までに60台を出荷した。