武藤大介、大矢 真、青井恒夫、上野孝弘
概要
50Hzの正弦波交流電圧における部分放電開始電圧(PDIV)を評価し,遊雅堂 特徴形状や環境条件が部 分放電特性に与える影響とそのメカニズムを考察した。種々の絶縁材料を被覆した電線のツイストペ アを用いてPDIV向上に対する絶縁層の厚膜化と低誘電率化の効果を示すとともに,モデル計算によ るPDIV推定の妥当性を明らかにした。また,25 ~ 230℃におけるツイストペアのPDIVは温度上昇 に伴い低下することを確認し,その支配的要因が空気の火花電圧と絶縁材料の誘電率の温度特性であ ることを示した。さらに,平角線を並行に配置した試験片のPDIV は相対湿度95%において大幅に低 下し,これが電線表面に存在するイオン性汚損物が主要因の一つであることを検証した。