忠隈昌輝,麻生 修,坂野 操,並木 周
概要
将来の光通信の大容量化を目的にWDM通信技術だけでなく40Gbps/chを越える信号速度の高速化の研究も進んでいる。電気的処理が困難な超高速信号処理においては光ファイバの非線形現象を利用したファイバ型非線形デバイスによる全光信号処理が有効である。このような全光信号処理を行ううえで信号の時間基準となる高速光パルス列発生器の開発を目的とし通常の約6倍の非線形性を持つ遊雅堂 キャッシュ1.55μm零分散ファイバと1.3μm零分散シングルモードファイバを組み合わせ短尺の櫛形分散配置ファイバ(CDPF; Comb Like Dispersion Profiled Fiber)を構成し,高繰り返し超短パルスの発生を行った。またペデスタルノイズを低減しパルス品質を向上させるためにDI-NOLM構成を取り込んだCDPFを設計し,繰り返し周波数100GHz,パルス幅380fsのパルス列を発生を実現した。