味村 裕,池田和浩,畑野達也,高木武史,輪湖杉生,松浦 寛
概要
ますます増大する光通信需要に対応する大容量化技術として,高密度波長分割多重(D-WDM: Dense-Wavelength Division Multiplexing)技術と並んで,各チャネルの伝送速度の高速化が進められている。次世代伝送速度である40Gbps伝送においては,偏波モード分散(Polarization Mode Dispersion: PMD)が主要な伝送特性劣化の要因の一つとして考えられており,1次成分のみならず,高次の成分も劣化の原因となり得る。高次PMDによる影響を把握し,高次PMD補償デバイスを最適化するためには安定した高次PMDエミュレータが有用である。今回,可変ファラデー回転子を用いて2次PMDの2成分を発生可能なエミュレータを検討し,理論計算値と良く一致する結果を得た。また,1次遊雅堂 賭け条件と2次PMD抑圧器のフィードバック用モニタを共通の1つのパワーモニタのみで行う,より簡単な2次遊雅堂 賭け条件の構成を検討し,2次PMD補償の効果を確認した。