F-style06
2021年3月25日
夢に向かって続けた努力が海外勤務への道を開いてくれた。
古河タイランド・ゼネラルマネージャー(取材時)
堀内 幸子
子供の頃からのあこがれの会社に入社した
もともと完成品メーカーでなく、素材系のこだわりがある会社に勤めたいと思っていました。フランス系素材メーカーに勤めていた時、子供の頃からあこがれていた遊雅堂 登録方法がキャリア採用枠で募集をしていることを知りました。それも自分に合うかもしれないポジションで。不採用でも何か失うわけではないし、このチャンスを逃したらきっと遊雅堂 登録方法で働くことは一生ないだろうと思って応募したところ、縁あって採用となり2019年に入社しました。
入社してからは新会社設立のITプロジェクトマネージャーとして新経理プロセス導入に携わりました。私が入社した部署でプロジェクトの話があり、丁度、私の今までの経験と知見が活かせる仕事だったことが幸運でした。
外資系の会社で様々なことを学んだ
前職では対照的な2つの外資系会社に勤務しました。1社目は米系オイルメジャーで、自分がアカデミックアプローチ、成果主義、効率重視の業務スタイルを強く追求しているのはこの時の影響です。一番印象に残っている業務は、基幹システム(経理、購買、在庫管理、営業手配などを連携するシステムのこと)のアップグレードプロジェクトのアジアパシフィック税務部門統括を務めたことです。もちろん誰もがいずれは異動するのですが、それならば実績を残した上で異動したいと思って仕事に取り組みました。この時の経験は現在勤務しているタイの統括機能プロジェクトにも生きています。
2社目はフランス系素材メーカーで、2事業部へ基幹システムを導入するITプロジェクトマネージャー、その後ビジネスコントローラーとして事業部のバックオフィス(注1)を統括しました。リスクを許容してでもスピードやイノベーションを重視する社風で、大胆に物事を進めたり、チャレンジすることが推奨されていました。責任と権限の範囲を強く意識するようになったのはこの頃で、完璧主義の米系オイルメジャーでは到底ありえないようなスピード感、意思決定の大胆さが楽しく、まさにeye opening experienceでした。
(注1) 人事・経理・総務・内部統制部門など、事務・管理業務などを担当し、顧客に直接対応するフロントオフィスを支援する部門。
仕事をする上で専門的知識とフィロソフィにこだわっている
専門的知識は合理的な理論の構築から実際の運用まで幅広くカバーしてくれます。これがあって初めて問題解決のためのテクニックを考え、その中で一番良いものを選択することができます。また、時には“No”と言わなければならないこともありますが、そんな時でも専門的知識は確実に後ろ盾になってくれます。積み重ねた知識も大切ですが、学び続けることも重要で、アカデミックな知識も時代とともに進化していきます。その大きな流れは、おそらく学び続けることでしかわかりません。もう一つ大切にしていることは、ビジネスとはどうあるべきか、自分はどのようにビジネスを進めたいかなどの、いわゆるフィロソフィです。例えば、企業倫理の重視とか、シンプルな論理、効率性などです。迷った時はこれで最終判断します。
遊雅堂 登録方法はジェネラリストだけでなくスペシャリストも尊重されていて、専門職としてのキャリアを伸ばすことが現実的に可能なところです。日系企業はジェネラリストを尊重する場合もあるので、専門職としてキャリアを積めるかどうか入社前にしつこく確認しましたが、実際その通りでした。
思ってもみなかった念願の海外駐在勤務になった
入社1年になりかけた頃、駐在員としてタイ・バンコク赴任が決定しました。今までずっと海外勤務がしたかったのですが、こんなに早いタイミングで夢が叶うとは思っていなかったし、駐在員としての海外勤務は期待していませんでした(外資の場合、本国採用でなければ基本的には駐在員にはなれないので、私の場合は海外勤務をするとしても部門異動か、プロジェクトマネージャーの線かと思っていました)。駐在の打診があった時、受諾こそ即答しませんでしたが、「前から強く希望していたこと」「海外勤務はキャリアの中で必ず実現したいことなので、今断ったら自分は一生後悔すると思う」ことははっきり伝えました。このポジションは前職2社目のビジネスコントローラーと類似ではありますが、上司は日本人、勤務先は日系企業、場所は海外支店と、環境は海外・国内が真逆です。駐在員として本社と海外支店のブリッジングを行い、タイの統括機能として新しいもの、あるべきものを導入していくのはとても面白いです。
どこまでやっても終わりはないが、完璧さ・精緻さを追求したい
新しいもの、あるべきものを作ることが今のポジションでのミッションの一つですが、完璧さ・精緻さの追求とスピード重視の狭間で悩むことが多くあります。現実には、シンプルで後々まで楽に使えるものを作りたい、魂を入れたものを作りたいと思って精度を追求することが多いです。シンプルに仕上げるにはとても時間がかかり、製品の選定でも、考え方でも個々の素材力はとても大事です。どこまでやっても終わりがなく、時間を忘れるほど集中してしまうこともよくあります。しかし、そのための責任と権限があり、自由に、思うように仕事を進められるのはとてもありがたいと思っています。仕事以外では、好きなスキンダイビング(タンクなしでの素潜り)をしたり、自宅のプールで泳いだりしています。マラソンにもチャレンジするなど努力とトライアルを続けており、生活に大きな充実感を感じています。
プロフィール
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