ISO22301に基づく事業継続マネジメントシステム(BCMS)の認証を取得
当社グループは認証機関のBSIグループジャパン株式会社(注1)より、ISO22301に基づく事業継続マネジメントシステム(BCMS:Business Continuity Management System)の認証を「電線・非鉄金属の総合メーカ」としては初めて取得しました。本認証の適用範囲は「光半導体デバイス事業」です(ISO22301 移行の認証日:2013年3月16日)。
当社グループでの事業継続マネジメント(BCM)活動について
当社グループでは、2008年4月から大規模地震等のリスクに対して、事業中断の影響を最小限に抑え、早期の復旧を目指すことを目的にしたBCM活動に着手しました。そして、2010年7月には、全社横断的な委員会を組織した全社的なBCM活動推進体制を整備し、2011年1月には、当時のBCMSの事実上の国際標準ともいえる英国の事業継続マネジメント規格である「BS25999」の認証を取得しました。
認証取得直後の東日本大震災では、認証対象事業も被災しましたが、事前の演習等の効果もあり、大きな混乱もなく、早期の復旧が実現できたことで、本活動の重要性を認識しました。
ISO22301について
東日本大震災以降、大規模地震等のリスクに対してのグループ内の意識も向上し、BCM活動において、PDCAサイクルも順調にまわりつつありますが、その一方で、お客様からの当社グループの事業継続への要求レベルも高まってきております。
また、当社グループのグローバルな事業展開に伴い、対象とすべきリスクも多様化しており、当グループでも被害を受けた一昨年のタイの洪水被害などのように海外では固有のリスクに対しての対応も求められるようになってきています。
そこで、当社グループでは、昨年、BCMSの国際規格として、「ISO22301」が正式発行されたことを機に、本規格を意識したサプライヤチェーンの脆弱性の再評価・再構築に着手するとともに、グローバルな視点でお客様の要求に応えるための「ツール」として、本規格を積極的に活用していきたいと考え、「ISO22301」の取得を決めました。
今後の予定について
当社グループとしては、認証範囲をさらにグローバルに拡大していくことで、お客様に安心してお使い頂ける製品を提供する企業グループとして、BCM活動を通じ、企業価値の向上に貢献してまいります。