次世代の洋上直流送電システム開発事業に参画
〜洋上発電電力を効率的に送電〜

2015年7月2日

当社は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)が実施する「次世代洋上直流送電システム開発事業」の委託予定先に採択されました。本開発事業は、洋上風力の連系拡大・導入加速に向けた基盤技術を確立することを目標として、本年から5年間で開発を実施します。

背景

多端子直流送電システムは、洋上に設置された複数のウィンドファームから発電される電力を、複数の洋上変電所で集電・直流変換して、複数の陸上変電所へ送電するシステムです。洋上変電所と陸上変電所の間や洋上変電所の間を、送電ロスが少ない直流で送電することにより、発電電力を効率的に長距離送電することが可能になります。多端子化することにより、大規模需要地から離れた風力発電適地に設置された複数のウィンドファームから発電される電力を、陸上変電所を新設することなく、既存の接続可能量の大きい系統へ効率的に送電することが可能になります。

内容

このたび当社は、NEDOが実施する洋上風力発電対応の多端子直流送電システムの開発に着手します。本開発事業は、東京電力株式会社を幹事会社としたコンソーシアムで提案していたものであり、当社及び株式会社ビスキャスが直流海底ケーブルシステムの要素技術開発を担当します。

当社グループは、洋上風力発電の可能性にいち早く着目し、実現に向けた取り組みを開始しており、これまで、NEDOの北九州市沖着床式洋上風力実証実験や経済産業省の福島復興浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業に参画し、ライザーケーブルや海底送電ケーブルといった最先端の技術で貢献してまいりました。

今後も、洋上風力発電の導入拡大に向けて、持続可能なエネルギー社会の実現を目指した研究開発を進めてまいります。

多端子直流送電システムのイメージ(出展:NEDO)

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