スーパーパワー社の輝かしい今年の成果は、フランスのリヨンで開かれているEUCAS展示会でご覧頂けます。
- スーパーパワーとパートナーにとって、2015年は成果のある年です。
- プロセスの改善により、当社の高温超電導線材の特性は大幅に向上しました。
2015年8月31日、スケネクタディー、ニューヨーク
スーパーパワー社は、9月6日から10日にフランスのリヨンで開かれている応用超電導に関する第12回ヨーロッパ会議(EUCAS2015)の輝かしいスポンサーとして、最先端の第二世代の高温超電導線材(2GHTS)に焦点を当てた展示をしています。当社の線材は優れた特性により、エネルギー効率が良く電力密度の高いデバイスを実現するために使われています。
2015年は新しい発展のための年
スーパーパワー社は、特に超高磁場超電導マグネットの開発において、業界のトレンドを作るとともにそれを打ち破るという伝統を長期に維持してきました。今年の初め、米国フロリダ州タラハシーの国立高磁場研究所(NHMFL)で開発されている超電導試験マグネットシステムは、フランスのリヨンで動作していた最高磁場超電導マグネットよりも3.5T強い27Tの世界最高磁場を達成しました。スーパーパワー社のピンニング線材(AP)は、15T LTS アウトサートコイルと併用することで27Tの磁場を発生できるインサートコイルに使われています。当社のAP線材を使用したHTSインサートコイルはHc2が高いことから、LTSやほかのHTS線材からなるコイルよりもより高い磁場で超電導を維持できます。NHMFLの本プロジェクトの目標は、スーパーパワー社のAP線材を使用し、32Tシステムをより長時間、安価に動作させることで、LTSデバイスでは達成できない高磁場発生システムを実証することです。
また、スーパーパワー社のAP線材は、親会社である古河電気工業株式会社(FEC)が参加している公益財団法人鉄道総合技術研究所(RTRI)のプロジェクトにおいても、世界最大の超電導フライホイール電力貯蔵システムを開発するために使用されました。そのプロジェクトはクボテック株式会社、株式会社ミラプロ、山梨県企業局がパートナーで参加し、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によってサポートされています。当社のAP線材はフライホイールの磁気軸受の超電導マグネットに使用され、 300キロワットの出力容量と、100キロワット貯蔵容量フライホイールの製作が完了し、試験段階に入っています。
高性能AP線材の開発
スーパーパワー社のEnhanced AP線材は、製造工程とプロセス管理の改良により大幅な性能向上を達成しました。社長の白坂有生氏は、「Enhanced AP線材において、4.2Kにおける性能が30%向上していることが実証された。」としています。また「我々は、様々な温度範囲において性能向上を確認しており、さらに条長についても改善されている。」と述べています。また、50K以下でより高いIC特性が期待される15%Zr線材についても開発中です。2016年中ごろのリリースに向けてさらなる開発と認定試験が進行中です。また、デバイスの更なる小型化・軽量化に向け、電流密度の増加を期待する多くの顧客要求に応えるため、スーパーパワー社は薄型基板を用いた線材の開発を進めています。
スーパーパワー社の技術と製造技術革新の詳細については、sales@superpower-inc.comまでご連絡ください。
お問い合わせ
ミッキーラビクスカ- 営業マーケッティング部長、スーパーパワー社
450ドーナ通りスケネクタディー市、ニューヨーク州、米国
電話: (518) 346‐1414 ext. 3070
携帯: (518) 257‐0322
E-メール: mlavicska@superpower-inc.com
スーパーパワー社について
スーパーパワー社(SuperPower Inc)は、古河電気工業株式会社(TSE:5801; TYO:5801)の子会社です。スーパーパワー社は2000年3月に創業し、高エネルギー密度や高磁場または環境に優しい特性が重視される、エネルギー、医療、交通、研究等のセクターを含む各種用途向けの高温超電導(HTS)技術の開発・商品化を行っています。詳細についてはウェブサイトをご覧ください。