スーパーパワー社は、新たな交流損失コイル試験設備を追加しました。

2015年9月2日

SuperPower

2015年9月2日、スケネクタディー、ニューヨーク

スーパーパワー社は、9月6日から10日にフランスのリヨンで開かれている応用超電導に関する第12回ヨーロッパ会議(EUCAS2015)の輝かしいスポンサーとして、最先端の第二世代の高温超電導線材(2GHTS)に焦点を当てた展示をしています。その電線は優れた特性により、エネルギー効率が良く電力密度の高いデバイスを実現するために使われています。

交流損失コイル試験装置

スーパーパワー社は、米国エネルギー省が主催するFCLトランスフォーマープログラム(注1)において開発されている、プロトタイプの限流器HV巻線モジュールの交流損失試験に成功しました。HV巻線モジュールは、スーパーパワー社の新しい熱量測定交流損失コイル試験設備で試験されました。交流損失コイル試験装置は、プロトタイプの巻線モジュールで発生する交流損失を測定するのに用いられるとともに、巻線構成や2GHTS線材構造が交流損失に与える影響を評価するために開発されました。熱量測定交流損失測定システムは、液体窒素環境下において直径850mm、高さ600mmまでのコイルの試験が可能であり、数Wから1500Wまでの損失の評価が可能です。

システムにはFRPデュワー瓶を用いており、ファブラムソルーション社との共同開発により、バックグラウンドの熱リークを低く抑え、渦電流損失を軽減するよう最適化されています。この試験装置はFCLトランスフォーマーアプリケーション用のコイル構造の評価に加え、将来はモーター/発電機、ケーブルや、スタンドアローンFCLなどの様々な交流損失特性を評価するのに利用されます。

(注1)DE-0E0000244の下、米国エネルギー省によって部分的にサポートされている仕事

HV巻線モジュールの交流損失試験

お問い合わせ

ミッキーラビクスカ- 営業マーケッティング部長、スーパーパワー社
450ドーナ通りスケネクタディー市、ニューヨーク州、米国
電話: (518) 346‐1414 ext. 3070
携帯: (518) 257‐0322
E-メール: mlavicska@superpower‐inc.com

スーパーパワー社について

スーパーパワー社(SuperPower Inc)は、古河電気工業株式会社(TSE:5801; TYO:5801)の子会社です。スーパーパワー社は2000年3月に創業し、高エネルギー密度や高磁場または環境に優しい特性が重視される、エネルギー、医療、交通、研究等のセクターを含む各種用途向けの高温超電導(HTS)技術の開発・商品化を行っています。詳細についてはウェブサイトをご覧ください。

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