ハンガリー・ブダペストにレーザアプリケーションラボを開設
~ 共創拠点の新設により、欧州でのモビリティの電動化部品の開発加速に貢献 ~

2024年10月4日

  • 自動車産業の拠点のひとつである欧州圏内にレーザアプリケーションラボを開設
  • 最新鋭のBRACE®(BR1545、BR0400)を設置し、電動化部品を開発・生産する自動車部品企業にレーザ溶接ソリューションを提供
  • FETIの既存技術を組み合わせ、レーザ加工のさらなる付加価値創出を目指す

古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:森平英也)は当社グループ会社のFurukawa Electric Institute of Technology Ltd.(ハンガリー・ブダペスト、以下FETI)内に、海外では初めてとなるレーザアプリケーションラボを開設しました。欧州におけるモビリティの電動化の急速な進化に対しオンサイトでのレーザソリューション開発を提供することで、電動化部品の開発や生産技術開発の加速に貢献します。

背景

モビリティの電動化にともない、モータやインバータなど車両に搭載されるキーコンポーネントの高効率化・大出力化・小型化が求められています。自動車部品製造時の銅溶接工程では、銅の使用量およびそれにともなう接合点の増加に対応するため、従来のTIG溶接等の工法と比較して加工の品質・速度・自由度に優れるレーザ溶接の適用が期待されています。当社は、Blue-IRハイブリッドレーザBRACE®を2021年1月に製品化しました。また、千葉事業所内(千葉県市原市、2021年3月)とCALL(愛知県豊田市、2022年11月)の2カ所にレーザアプリケーションラボを設け、銅溶接に最適化されたレーザ溶接ソリューションの開発と並行して、国内を中心としたパートナーとの共創提案を進めてきました。BRACE®の特徴である低熱害かつ安定したスパッタレス溶接は、自動車産業の拠点のひとつである欧州でも期待が高まっており、現地のお客様からより近い場所で密接に共創を進めたいというご要望をいただいていました。

内容

欧州のパートナーとの共創の場として、海外では初めてとなるレーザアプリケーションラボをFETI内に開設しました。FETIは1991年の設立以降、金属材料の溶接シミュレーションをはじめとする様々な分野の研究開発に取り組んでいます。今回開設するレーザアプリケーションラボにはBRACE®の最新モデルBR1545(青色レーザ1.5kW/IRレーザ4.5kW)とBR0400(青色レーザ400W)を設置し、銅の溶接やモータ用平角線の被膜除去等のテスト加工を行います。またFETIが保有するシミュレーションとデータ解析技術を用いることで、パートナーの要求に沿う加工条件を導き出す時間の短縮化を図るとともに、加工時の品質モニタリングなどの新たな付加価値の創出を目指します。

『BRACE』は日本における古河電気工業株式会社の登録商標です。

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当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、遊雅堂 仮想通貨/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。

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