岩根典靖、光山泰司、谷村雄大

概要

近年鉛バッテリ状態検知センサ搭載車両が増加中である。唯一の日系サプライヤである当社はカーメーカーからの各種技術的要求に応えながらシェアの拡大に取り組んでいる。
鉛バッテリ状態検知センサ搭載車両の増加の背景には車両電源システムに対するさらなる信頼性向上への要求がある。一方バッテリ自体に関してもアイドリングストップシステム搭載車両で求められる苛酷な使用環境に耐える専用バッテリが開発されるなどバリエーションが増えている。これらの動向の一環としてカーメーカーより通常液式とアイドリングストップ車専用タイプとを識別する技術の開発が期待されている。当社はこれまで開発してきたバッテリ等価回路モデル学習技術と,現在知られている識別ツールの中で最も強力と言われているSupport Vector Machine の併用により通常液式とアイドリングストップ車専用タイプを識別する技術を開発し,試行の結果十分な実用の可能性を確認できた。

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