髙田早紀, 上久保将大

概要

電子機器の性能向上に伴い,高発熱,高密度実装による熱問題が顕在化し,放熱対策は重要な課題となっている。放熱設計が多様化する中,逆作動におけるヒートパイプの性能改善は,放熱設計の自由度の向上に貢献する。当社では,ヒートパイプ内部の圧力損失の分析を行い,ウィックに毛細管力の高い銅粉と透過率の高い銅短繊維を用いることで,重力による性能低下を改善し熱輸送量を向上するヒートパイプを開発した。本稿では逆作動対応のヒートパイプに関する技術について紹介する。

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